チェコ旅行(ゼレナーホラ編)
今回はチェコのズジャール・ナト・サーザヴォウへやってまいりました。
このŽďár nad Sázavouは、こんなところにあります。チェコ第2の都市ブルノの北西に位置します。
さて今回訪れた理由はチェコの世界遺産「ゼレナーホラのネポムークの世聖ヨハネ巡礼教会」へ行くためです。
ズジャール・ナト・サーザヴォウ駅から約30分ほど歩いてくと、広大な草原が見えてきます。
そして、草原を独り占めするように変わった形の教会が見えてきます。
ゼレナーホラのネポムークの世聖ヨハネ巡礼教会
[チェコ:Poutní kostel sv. Jana Nepomuckého na Zelené hoře、
英:Pilgrimage Church of St John of Nepomuk]
この教会は聖ネポムツキーという聖人を祭った教会です。
聖ネポムツキーにはこのような伝説があります。ボヘミアの王ヴァーツラフ4世が、王妃の告解内容を知りたいと思い、司教代理ヤン・ネポムツキーを問い詰めましたが、しかし、いかなる拷問にもネポムツキーは耐えて口を割らなかったため、ネポムツキーは袋詰めにされてプラハのカレル橋からヴルタヴァ川に投げ込まれてしまったそうです。
その後、18世紀にプラハの聖ヴィート大聖堂にあった彼の墓を開けてみると、遺体は完全に白骨化していましたが、舌だけは原形をとどめ、この奇跡的な出来事から彼は聖人として認められたとのことです。
この教会の天井には聖ネポムツキーの舌を象徴するモチーフが飾りとして使われています。
この十字架は教会のすぐそばにあったもの。草原の真ん中にポツンとあるとなにか感慨深いものがあります。